シリーズ22の4:「欧州一筆書きの旅D2~北国一人旅~」
<エストニア・ラトビア・リトアニア・ポーランド編>NO24
DAY34:2025年9月10日(水)①
今日は、リトアニアの首都ビリニュスから列車でカウナスに向かいます。

赤いシェイプがカウナスです。
ビリニュスからほぼ真西へ100kmの都市です。
リトアニア第二の都市で人口約30万人です。
ビリニュスは約58万人ですから、約半分くらいの規模です。
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~カウナスへ~

ぼくが今日乗る列車は、ビリニュス駅9時24分発の列車です。

朝、8時頃ホテルを出発しました。
「もしかしたら、カリーニングラード行きの列車が見られるかもしれない」
という諦(あきら)めきれない淡い期待が、必要以上に早目の出発時間になったのだと思います。

ホテル周辺の様子です。
なぜ、こんな意味のないような写真を撮ったかというと、子どもたちが単独で学校に通う光景を発見したからです。
世界は広いですが、日本のように子ども単独または子どもたちだけの集団で登下校させる国は、ほとんど稀(まれ)です。
ほとんどの国は、親が学校の校門の中まで連れて来るのが原則です。
まあ、富裕層の学校は独自のバスを何十台も持ち、専用の運転手がいて、専用のバス添乗員がいて、そのシステムの中で登下校が行われる場合もありますが、、
とにかく、子ども単独で歩いて登校する姿を見ることは、まずありません。
その珍しい光景がここリトアニアで見られるのです。
それも、一度や二度ではなく毎日のようにです。
一言で言うと「治安がいい国」です。
それは絶対条件です。
そうでなければ、そんな危険なことはさせないはずです。
(日本人同様、そんなに危険なこと、そんな稀有なことをさせているという認識がリトアニはないと思いますが、)
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~ビリニュス駅にて~

駅に着いたのは、8時38分です。
カリーニングラード行きの列車がホームにあるかどうか見に行きましたが、やはり、発見できませんでした。
すでに出発してしまったのか、違う所で秘密裏にいろいろ行われているのかよく分かりませんが、とにかく見ることはできませんでした。
ぼくの乗るカウナス行きは9時24分発です。
2番線です。
2番線を見るとすでに列車が停まっています。
ホームの職員に、

と、聞いてみると、
「もちろん」
と言うので、相当早いですが、列車の中で待つことにしました。

早過ぎた乗車ですが、おかげで、シートは選び放題です。
座席指定ではなく、普通列車です。
そのわりに、新しいし綺麗だしお洒落です。
快適な旅になりそうです。

乗客は、その後、結構、乗ってきました。
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~カウナス到着!~

10時40分定刻通り、カウナス駅に到着です。

カウナスは気持ちのいい晴天です。

電車好きのぼくは電車と一緒に一枚撮ります。

帰りのビリニュス行きは1番ホームからです。

カウナス駅待合室は、カウナスに馴染みのある偉人の横断幕?垂れ幕?が下がっている独特なスペースです。

右の方は、リトアニア文学界では重要な女性作家だということです。
左の方は、リトアニアの音楽家および画家だそうです。
こんなふうに故郷の偉人を讃える風習はなかなかいいことだと思います。

カウナス駅から杉原千畝記念館へ行くための最適なバスはありません。
北東方面にひたすら歩くしかないようです。

カウナス駅周辺の拡大地図です。
右上に見えるこんもりとした森の中を歩かなければいけないようです。

到着地点の拡大地図です。
杉原千畝記念館は、木々に囲まれた閑静(かんせい)な住宅街の中にあるようです。
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~記念館を目指して~
駅を背にして右方面を歩いていくと、いきなり森林地帯に入ります。

目を疑いました。
登山道かハイキング道にある「遊歩道(ゆうほどう)」というものじゃないですか?
もっと急なら鎖場(くさりば)ですよ。
カウナスへ来て、まさか、こんな道を歩くなどとは思ってもみませんでした。
これじゃあ、登山じゃないですか!

崖の向こうでは、道を直しているのか、工作機械が入っています。
明らかに工事中です。

汗だくだくになりながら、ようやく、高台の眺めのいい所に出ました。

地図上では、左側の点線の道路は工事中だと思います。
ぼくが、今、必死で上ってきた道は、森の中の赤線に強引に作られた「遊歩道」?「登山道」?です。
森の中の展望台のような所にいきなり出てきたわけですからね。
斜度が急なわけですよ。
直(じか)で上がってきたわけですからね。
こんな道路が日常的ならお年寄りは上れませんよ!
ぼく自身、十分年寄りだと思いますが、ぼく以上に足腰が弱った方々は、日常的に使う道ではありません。
よりによって、こんな過酷な道を通らなければならなくなるとは、、
やはり、リトアニアとの相性はあまりいいとは言えません。

でも、せっかくの絶景ポイントですから、しばらく高台から駅方面を眺めることにします。

たまに、他の人も上がってきます。
みんな疲れ切った表情です。

杉原さんも見たのかもしれないカウナスの線路を見つめながら、息を整えます。
汗もだいぶ引いてきたので、再出発です。

記念館のある通りまで来ました。
この通りを進むと、目的地は左側にあるはずです。
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~到着!~

左側の建物が「杉原千畝記念館」に違いありません。
予想以上の混みようです。

間違いありません。
映画やニュースで見たことのある門扉です。
外にいる方々は、たくさんいます。
でも、一列に並んでいないところを見ると、すでに、見学が終わった方々のようです。

順番を無視した形にならないように、おそるおそる、腰を低くして入ってみます。

予想は的中です。
順番待ちをしている人はいません。
日本のラーメン屋さんのように、中に入れない人のための(順番待ちの人のための)椅子が置いてあります。
入館していいのかどうか戸惑っていたところ、ロカスさんという方が笑顔で声をかけてくれました。
「日本人ですね?
日本からようこそ!
靴の上からこのビニルの袋をかぶせて入ってください」
と、いろいろ、丁寧に教えてくれました。

入館料は8€です。
これを見ると、11時22分に入館したことが分かります。
10時40分にカウナス駅に到着しています。
なので、ここへ来るまでに42分もかかったことになります。
やはり、あの「登山道」のせいですね。
☟ロカスさんからもらった案内図です。

ちゃんと、日本語バージョンがあります。

入口階が2階のようです。
だから、入口階の見学後は、階下に降りるような流れになります。
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~入口階から~
案内図の②から➂あたりの展示です。

日本の平和の象徴「折り鶴」が飾られています。

岸田元総理夫妻が訪れていたことは初めて知りました。

千畝さんのビザによって命が救われた人々や感謝の手紙、数々の顕彰などです。

視聴室から入ります。
千畝さんがリトアニアに来た当時の時代背景が分かるように地図とビデオ動画が設置してあります。

バルト三国がソ連に併合される前のヨーロッパの勢力地図です。

⑦の部屋のビデオ動画です。
千畝さんがユダヤ人たちにビザを書くことに至った経緯が分かります。
次はリビングに入ります。

⑤の千畝さんの妻・幸子さんの回想コーナーです。

当時のラジオや日本の置物、水差しなどが置かれています。

家族の愛用品であるピアノです。

当時の最高級ラジオだそうです。
過酷な戦場でも使用に耐えられるような造りになっているそうです。

階下に行く階段です。

命を救われたたくさんの方々の写真が貼られています。

階下が、実際にビザを書いたり発給したりした事務が行われていたスペースです。
階下の様子は、次話に譲ります。
(第24話、終わりです)
(第25話は、「杉原千畝記念館パート2」です)
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