シリーズ22の4:「欧州一筆書きの旅D2~北国一人旅~」
<エストニア・ラトビア・リトアニア・ポーランド編>NO17
DAY31:2025年9月7日(日)①
ラトビアの首都リガに3泊しました。
リガの街は予想以上に素晴らしく、すごく気に入りました。
ぼくと街の相性も良かったような気がします。
ほとんど全てのことがうまくいき、本当に居心地のいい街でした。
ただ一つ、ホテルの内鍵を除けばです。
ぼくの部屋に内鍵がなかったので、毎晩、「ホームアローン仕掛け」をセットして寝ていました。
幸いなことに、何事も起こらず最終日を迎えることができたので、うれしい限りです。
今日は、そんなリガの街とさようならをして、リトアニアの首都ビリニュスに向かう日です。
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~バスステーションへ~
朝9時半頃、ホテルを出ました。

ホテルから出たすぐの交差点の向こうには、レトロトラムが走っています。
乗り場は下りも上りも歩いて1分の所にあります。
行きつけのスーパーRimiも角にあります。
近所に欲しいと思えるほど「いいスーパー」でした。
ホテルの立地条件は、素晴らしかったと思います。
内鍵がなくて、心配したことを除けば、いいホテルだったと思います。

いつものトラムに乗り街中へ向かいます。

このレトロなトラムともお別れです。
少し寂しい気分です。

このレトロなトラムの停車場ともさよならです。
これから、列車が通っている向こう側のバスステーションへ歩いていきます。

バスステーションに到着しました。

これから乗るバスは、リガを11時10分に出発してビリニュスには15時45分に到着予定です。
約4時間半のバス旅です。
料金は11.48€(約2000円)です。

バスのタイムテーブルです。
ぼくは、下見に来ているので、1番ホームから出ることは知っています。
よく見ると、ビリニュス行きは今日だけで12本も出ています。
バルト三国同士の結びつきが強いことが改めて分かります。

定刻20分前にいつものFLiXバスが入線してきました。

案内ボードを見ると、このバスは、リガ発ではなく、タリン発リガ経由ビリニュス着です。
タリン⇒リガ⇒ビリニュスという「バルトの道:人間の鎖」ルートを巡るようなバスです。

このバスは、全席指定なので、乗務員はチケットをしっかりと確認しています。

ぼくの指定席は、7Bです。

バルト三国を縦断するかなりの長距離(約600km)を走るバスなので、トイレがついています。

まだ、ほとんどの乗客は乗っていないようです。
タリンから乗ってきた人は、外のトイレに行っているのかもしれませんが、、

徐々にバス内が乗客で混み出しました。
心の中で、
「隣(となり)が来ませんように!」
と願っている器(うつわ)の小さな自分がいます。
隣がいる、いないは、リラックスの度合いがかなり違ってきますからね。
4時間半の長旅なので、できれば、いない方がゆったりと過ごすことができます。

最近のWi-Fiの普及には、目を見張ります。
このような、さして、高級な乗り物ではないバスでも、無料Wi-Fiが使えます。
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~出発!~
幸いなことに、隣が空席のまま出発になりました。
このような国際バスは、途中停車がほとんどないので、途中で乗ってくる可能性が非常に低いと思います。
なので、おそらく、最終地点までぼくは、「お隣なし」でゆったりと過ごすことができます。
特に、途中に昼食時間が挟(はさ)まるバスでは、ゆったりと食べることができて非常に快適だと思います。
やはり、リガとの相性がいいのかもしれません。

出発して間もなく、リガの大河「ダウガバ川」を渡ります。

リガにさようならです。

リガからビリニュスまでは約300kmです。
ビリニュスは、タリンやリガと違って内陸にある首都です。
なぜ、この地に首都が置かれたのかはすごく興味があります。

昼食を食べ終わった13時頃のことです。
今回のバス旅でも、ラトビアとリトアニアの国境が確認できるように地図アプリとにらめっこしていました。
「よし!国境だ!」
と思って顔を上げても何も起こりませんでした。
国境の目印のような柱の間を、バスは減速することなくリトアニアに入国していきました。
バスでタリン⇒リガ⇒ビリニュスと移動しているわけですが、正直、長いです。
よくこんなに長い道のりを人間が手と手を繋ぎ600kmも「バルトの道」を作ったものだと、改めて感動します。
ソ連からの「解放」や「独立」への気持ちが生半可(なまはんか)なものではなかったことが想像できます。
日本で例えるなら東京から600kmの地点は、
・北方面:青森市(約600km)
・西方面:大分市(約610km)
です。
とんでもない距離ですよね。
この距離を人間が手と手を繋いで道を作るなんて、一人一人に余程の強い意志がないとできませんよね。
上杉鷹山(ようざん)公の言葉にもありますが、
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も」
ですね。
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~ビリニュス到着!~

バスは定刻より少し早い15時40分にビリニュスに着きました。
とんでもなく巨大なバスターミナルです。

地図で見ると、一国の首都の中央駅のすぐ脇にある国際線のバスステーションです。

この通路を通って外へ出るようです。

まずは、交通カードを入手しなければなりません。

このコンビニで聞いてみます。
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~超陽気なリトアニア人に、、~

入るなり、突然、
「おー!日本人だな!
おれは、日本人が大好きだ。
日本に一度行ったことがある。
すごくいい国だ」
と、大きな声の大きな体の大きなおなかのラトビア人の男性に、なまりの強い英語で声をかけられました。
声をかけられたというより、腕を掴(つか)まれ、全ておれに任せろと言わんばかりの手荒い歓迎を受けました。

日本人が見れば、即、
「この人は日本大好き病にかかっている」
と分かるようなTシャツを着ています。
ぼくは、この手のTシャツを着ている日本人には出会ったことがありません。

「交通カードを買いたい」
「任せろ!」
「5日間のカードがほしい」
「任せろ!」
「ここのホテルに行きたい」
「任せろ!」
「どこで何番のバスに乗ればいい?」
「任せろ!」
全て、おれに任せろという感じです。

すぐに、カードを買って「さようなら」は、とてもできない状況だと悟(さと)ったので、しばらくポッツさんの話し相手になりました。
このお店は、ポッツさんの妻?妻の家族?が経営しているコンビニなのだそうです。
ポッツさんは、サラリーマンでしたが3年前に定年退職したそうです。
今は、妻のコンビニを手伝っているのだそうです。
1年前に日本に観光旅行に行って日本と日本人が好きになったそうです。
Tシャツもその時買ったのだそうです。
ぼくに対しても興味津々(しんしん)で、いろいろ聞いてきました。
「そうか、あきらの方が年上か?
びっくりだな」
「ぼくもびっくりです」
「そうか、リトアニアは12か国目の国か。
リトアニアはどうだ?」
と聞かれてもまだ着いたばかりです。
「ポッツさんのようなフレンドリーな人がたくさんいるような気がしてとても楽しみです」
と答えておきました。
会話そのものはおもしろかったし、ポッツさんの飾らない少し強引な人柄も嫌いではありません。
でも、交通カードも買えてないし、これから乗るバスも分かりません。
お腹も減ってきました。
こんな時には、交流ブックです。
交流ブックを書いてもらうことで、少しテンションが下がるかもしれません。

ポッツさんに書いてもらった交流ブックです。
やはり、よくしゃべる人は、書く量は少ないようです。
一区切りついたので、交通カードを5日間分を購入しました。
ポッツさんのコンビニで売っていたので、よかったです。

お洒落なカードです。
このカードに12€をジャージすると5日間使い放題だということです。
カードは3€です。
でも、このカードを一度買えば、
「死ぬまで使える」
とポッツさんが自慢気に教えてくれました。

裏には注意書きが書いてありますが、後で読むことにします。

15€のレシートです。
レシートはいつ何をしたのか記憶をたどるのに役立つので、ぼくは絶対に捨てないようにしています。
5日後の9月12日の16時14分まで有効です。
9月11日にはビリニュスを出発するので、全く問題ありません。
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~わざわざバス停まで、~
その後、ポッツさんは、ホテル行きのバス乗り場までわざわざ連れて行ってくれました。
そのために、わざわざ、奥さんに電話をして店番を代わってくれとお願い?強制?していたので少し恐縮してしまいました。
そして、ぼくのスーツケースを奪い取り、ぼくの手まで握り、バス停まで連れて行ってくれました。
面白かったのは、ポッツさんは、ぼくの乗るバス停がよく分かっていなかったことです。
地元の人たち数人に聞きながら、ようやくぼくをバス停まで連れて行ってくれました。
ぼくは、そんなポッツさんに思わずクスリと笑ってしまいました。
ポッツさんは、バスが発車するまでぼくを見送ってくれました。
そして、バスに乗った後には、
「4つ目で降りるんだぞ!
ビリニュスで困ったことがあったら、いつでも来いよ」
と、何度も同じことを言いながら、手を振ってお別れをしてくれました。
ぼくは、ほっこりした気持ちになりました。
日本人には、ほとんど絶滅した「おせっかいおじさん」です。
ぼくは、いまだこんな人が存在していることがうれしくてたまりません。
世界中で、他人の心の中にずかずかと踏み込んでくるこのような「おせっかいおじさん」「おせっかいおばさん」にたくさん出会って来ました。
もちろん、嫌な意味ではなく好ましい意味で使っている表現です。
もう少し簡単な一般的な表現をするなら「フレンドリー」です。
ぼくの独断と偏見の中では「世界三大フレンドリー」は、
・イタリア人
・中国人
・大阪人
だと信じて疑いません。
この3か国?の人々は、確実に的確に、他人の心の中に躊躇(ちゅうちょ)せず入り込んできます。
イタリアには一度(4泊)しか行ったことがありませんが、強烈にそれを感じました。
困っていると、ほぼ100%声をかけてきます。
そして、自分だけでは解決できない時には、周りの人を必ず巻き込みます。
一度、ローマでぼくがホテルに帰れなくなって困っていたことがありました。
その時、一人のイタリア人が声をかけてくれました。
その人では解決できなかったので、その人が次から次へと声をかけて、5、6人で相談の輪ができたこともありました。
そんなことが一度や二度ではありませんでした。
ぼくは、そんな彼らを見て
「イタリア人になりたい」
と本気で思ったくらいです。
話が、かなりとんでもない方向に飛んでしまいました。
軌道修正します。
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~ホテルへ~
ポッツさんに教わった通りのバスに乗っています。

赤いシェイプがバスステーションです。
54番のバスに乗っています。

バスステーションから少し駅前通りの方に歩いたところで乗ったようです。

ホテルは、バス停のちょうど中間地点にあるようです。
3つ目で降りても4つ目で降りても、同じくらいの距離です。
ぼくは距離が同じ場合には手前の方で降りることにしています。
だから、3つ目で降りるつもりです。
坂道、細道、未舗装道いろいろあるので、とりあえず手前の方から確かめるようにします。
もうすぐホテルです。
さて、一体どんなホテルなのでしょうか?
オーナーは、クセのあり過ぎる人のようです。
メールのやりとりからそのことが読み取れます。
そのあたりの詳細は次話に譲ることにします。
(第17話、終わりです)
(第18話は、「クセの強いホテルオーナー」です)
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