昨日は、リトアニア第二の都市カウナスに日帰りで観光に行きました。
今日は、リトアニアの首都ビリニュスからポーランドの首都ワルシャワに向かう日です。

~このホテルともさよならです~

オーナーが、メールで催促(さいそく)していた市税の8€を置いていきます。
結局、このホテルのオーナーとは一度も顔を合わせることなくお別れです。
毎日、ぼくが観光に出かけている時間に部屋に来ていたのは分かっていました。
オーナーではないかもしれませんが、部屋を掃除したり、ベッドメイクをしたり、ティーバッグの紅茶類を補充したりしてくれていました。
ほったらかしではなく、かなり細かい所までお世話してくれていたことは承知していました。
このような「民泊施設」では、珍しい対応だと思います。
あんな悪態(あくたい)をつく人が、細やかな対応をしていたのは、かなり意外でした。
どんな人なのか、一度くらいお会いしたかったような気もします。

オーナーのことが出てきたついでに、このホテルを評価したぼくのクチコミを紹介します。

8点という高得点を付けました。
でも、ぼくも言いたいことは言わせてもらいました。
最後の段落が、ぼくの偽(いつわ)らざる気持ちです。
変な挑発めいたメールでお客さんの気持ちを逆なでするのだけは、やめた方がいいと思います。
せっかくの、素晴らしいホテルの価値が下がってしまいます。
他の人の低評価を読むと、ほとんど全ての人がオーナーの口の悪さ、失礼なメールに言及していました。
未知の地を旅する旅人は、みんな結構不安なものです。
だから、その辺の気持ちを思いやって優しい言葉をかけてあげてほしいと思います。
千畝さんの「厚意の結晶」をぜひ参考にしてほしいものです。


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~ワルシャワへ~

バスの出発時刻は8時45分なので、7時半にはホテルを出ました。
バスターミナルは、何度も通ったビリニュス駅のすぐ近くです。
いつも通りの路面バス54番に乗って出発です。

ビリニュスからワルシャワまでは約400kmです。
今回のバス旅の中では最長距離です。
時間も6時間15分もかかります。

バスは、定刻通り出発しました。
このバスは、ワルシャワ経由のベルリン行きです。
ぼくがワルシャワで降りた後もさらにドイツの首都まで突き進みます。

ビリニュスから5つの都市を経由してドイツの首都ベルリンを目指すわけです。

ワルシャワ⇒ベルリンは520kmもあります。
トータル920km、14時間も走る、もの凄い長距離バスです。

物凄い長距離バスのせいか、空席が一つもないほどの満席です。
もちろん、ぼくの隣もうまっています。
ポーランド系の”がたい”の大きい男性がお隣さんです。
おそらく120kgくらいあるように見えます。
足を開くと、時折、ぼくのテリトリーまで進入してきます。
トホホホ、、


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~スバルキ回廊へ~

徐々にリトアニアとポーランドの国境が近付いてきます。

両国はEU加盟国なので普通なら、存在感なく素通りのような感じで通過できるはずです。
しかし、この旅の出発前、NHKスペシャルで「スバルキ回廊」の番組を見たので、変な緊張感を覚えます。

そろそろ、国境の緩衝(かんしょう)地帯に入ります。

完全に国境線上に入りました。

11時15分「スバルキ回廊」の上にいます。
「スバルキ回廊」については、当ブログのこの旅の<準備編:NO9>で登場しますが、再度少しだけ紹介します。

BSNHKより

地図でもお分かりいただけると思いますが、この「スバルキ回廊」をロシアが遮断すると、バルト三国はEU諸国やNATO諸国から分断されてしまいます。
だから、バルト三国にとっても、もちろん、ポーランドにとってもただの国境ではないはずです。
リトアニアやバルト三国にとっては「スバルキ回廊」は、まさに生命線です。

そういった意味からも「スバルキ回廊」は「NATOのアキレス腱」とも呼ばれています。
ぼくは、今回の旅で、リトアニアからポーランドへ向かう際、バスを使います。
当然、「スバルキ回廊」を横切ってポーランドに入国します。
この「スバルキ回廊」とは、どんな所なのか?どんな防衛体制をしいているのか?よく見て来たいと思います。

<準備編>で、上記のように決意表明をしています。
さて、実際はどうだったのでしょうか?

国境です。
今のところ、特に変化はありません。

ところが、しばらく行くとバスが徐行を始めました。

ノロノロ走りながら、左側の広場に誘導されているようです。

段々、物々しい雰囲気になってきました。

バス車内にライフルのような銃を携帯した国境警備兵のような人たちが入って来ました。
「撮影はやめろ!」
との声がしたので、この後の撮影は、しばらく止めます。
へんな軋轢(あつれき)を起こして、入国できなくなると困りますからね。
国境警備兵たちは、全ての乗客のパスポートを集めています。
ちゃんと返却されるのか一抹の不安がありましたが、言われた通り提出します。

左前の黒っぽい小屋の中で点検しているようです。
しばらくすると、麻薬犬のような獰猛(どうもう)そうなシェパードがバスの中に入って来ました。
大きな舌ベロを出してハアハア言って通路を一往復しただけでしたが、結構ビビりました。
そのうち、パスポートを抱えてさっきの警備兵が入って来ました。
大声で名前を読んで、パスポートを返しています。
ほとんどの人のパスポートが戻っています。
でも、ぼくの名前は、なかなか呼ばれません。
結局、ぼくは名前を呼ばれないまま、その警備兵たちは、バスを降りて行こうとしました。
「まさか!」
と思った瞬間、
「Not Back My Passport!」
と手を挙げ、叫んでしまいました。
警備兵たちは振り返り、ぼくに向かって
「All Right!Don’t Worry!」
と笑顔で答えてくれたのでようやく安心しました。
ぼくとしては、このまま、全員渡ったかのように思われ、確認もされず、バスが出発したらとんでもないことになると思った故(ゆえ)の決死の行動です。

その後、しばらくしてから、さっきの警備兵の方々が数冊のパスポートを持ってやって来ました。
ぼくの名前が呼ばれた時には、飛び上がるほど嬉しかったです。
「Thank you So much」
と大声でお礼を言ってから受け取りました。
警備兵はニコリとして握手をしてくれました。
ポーランド兵かリトアニア兵かは分かりませんが、何となく、いい人のような気がしてきました。
そして、やはり、パスポートが来たか来ないかの確認はせず、バスは出発していきました。
(全員のパスポートが戻ったのだと思いますが、、)

ぼくたちのバスの中に入っていたワンちゃんです。

ぼくにとっては、おそらく、一生忘れられない強烈な思い出に残る「スバルキ回廊」通過だったと思います。

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~ポーランド入国~

ドキドキのポーランド入国でした。
ポーランドはバルト三国と時差があります。
マイナス1時間です。
だから、国境を越えただけで1時間時間が戻ります。
もう一度10時台です。
おなかが減りかけていたのに、10時台に戻った瞬間、食欲が引っ込んだ感じがします。

途中の停留所で、降りる人がいます。
他の乗客は、昼食トイレ休憩です。


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~ワルシャワ到着!~

地図アプリで確認するとぼくの降りる停留所はもうすぐです。
ビスワ川を渡ったら、すぐの地下鉄の駅ロータリーが停留所です。

ビスワ川です。

ここの広場が停留所のようです。

ベルリンまでは、まだまだ、先は長いですが、運転手さん、乗客の皆さん、がんばってください。
さようなら!
ありがとう!

この地下鉄の駅でM1に乗り3つ目の駅が、ぼくのホテルのある駅です。

切符の買い方が分かりませんが、とりあえず下に下りてみます。

コンビニの店員さんに聞いたら、案内してくれた自動券売機です。

同じ3日間(72時間)券でも制限があるものと、ないものがあります。
Lラインタイプは、郊外まで行く人用らしいです。
ぼくは、空港まで行く予定なのでLラインタイプを購入します。

サイトと同じものが購入できました。
36ズロティなので約1440円です。
1日当たりに直すと約480円です。
1日乗り放題で約500円です。
スカンジナビア諸国から比べると、嘘のように安いです。

裏を見ると9月14日15時24分まで使えることが明示されています。
ぼくは、13日にポーランドから出国するので、滞在中は、バスやメトロなど公共交通機関は問題なく乗れます。

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~ホテルへ~

メトロに乗ってホテルへ向かいます。
カラフルなメトロ車両です。

☟ホテルから送られてきたメールです。
写真は、メールに添付されてきたものです。
今までの宿の中で、このように写真付きで分かりやすく説明してくれた宿は初めてです。

通りに面した道路からの入口です。
入り口が視覚的に分かってとてもありがたいです。
「民泊施設」には、看板がない所が結構ありますから、こういう写真が主流になるとありがたいです。

キーボックスです。
暗証番号を知らないと開きません。

キーをボックスに当てると門扉が開きます。

これだけ、詳しく教えてもらえると、本当に心強いです。

このような民泊施設が増えることを期待します。

ワルシャワのホテルは3泊で19190円です。
1泊あたり約6400円です。

メールの写真と同じです。
当たり前かもしれませんが、目の前に同じ景色が表れると感動します。

苦労なく部屋に入れました。
広くて快適です。
特に天井が高くて息苦しさが全くありません。

木製の重厚なテーブルセットもあります。

狭いですが、ベランダもあります。

共用のキッチンです。
ここで食べることも出来ます。

共用のバストイレルームです。
無料の洗濯機もあります。
他の人が置いていった洗剤も大量に置いてあります。
拘(こだわ)らなければ、使い放題です。
旅の最後に洗濯機があると洗濯物をためて、日本に持ち帰ることがないので、うれしいです。

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~スーパーを探しに~

5時を回ったばかりなのでまだ、時間があります。
それに、手洗いの洗濯をしなくていいので、時間的には随分余裕があります。
街まで行って買い物をしようと思います。

繁華街のショッピングセンターに行くには、地下鉄よりバスの方がいいようです。

降りたらすぐの所に最先端のショッピングセンターがあるそうです。

ホテルの門扉から出ると物凄い交通量です。
夕方のラッシュでしょうか。

ワルシャワ中央駅方面に向かうバスに乗ります。
今度のホテルは、メトロの駅にも近いし、近くにバス停もたくさんあり過ぎて迷うくらいです。
公共交通機関の便は、めちゃくちゃいいです。

道は混んでいますが、バス内はたいして混んでいません。

街の中心街に来ました。
予想以上に巨大なショッピングモールです。

何だか、上海の近代的なショッピングモールに来たような錯覚を覚えます。

複合的なショッピング施設に来たぼくが悪いのですが、いろいろな店があり過ぎて疲れてしまいました。
ぼくは、やはり、シンプルなスーパーマーケットだけのお店が合っています。

何とポーランドでも柴犬に出会いました。

せっかく、街中に来たのでしばらく歩くことにします。
目の前に見えるのは、「文化科学宮殿」です。
ロシア?ソ連?の匂いが、プンプンする建物です。

文化科学宮殿は、1955年にスターリンからの贈り物として建てられたいわゆる「スターリン様式」です。
237mの42階建ての当時としては東欧最大級の建築物だったということです。

ソ連からの支配が終わった後には、反ソ感情の高まりにより、取り壊す案も根強かったらしいです。
でも、反対・賛成の論議を経て、ワルシャワ市民は使い続ける判断をしたということです。

ソ連の匂いがいつまでもすることは確かですが、利用価値は高そうです。
中の部屋数は400以上あるそうです。

付近をふらブラ歩いていたら、日が暮れてきました。
夕方7時です。
北欧と違って、ポーランドは時間になるとちゃんと日が暮れるんですね。
夕焼けに染まる「文化科学宮殿」のフォルムもなかなか美しいじゃないですか。

この建築物を見た時、
「あんな時代(ソ連支配の時代)に二度と戻りたくない」
とポーランド人たちが思い起すという利用価値があるかもしれませんね。

~ホテルにて~

帰りは、メトロ1号で帰ります。
2駅です。

今日の買い物です。
冷蔵庫があるので、大きめ大量で普段買えないものを買うことができました。
ビールも買い置きが出来ます。
冷蔵庫は便利ですね。

レシートにユーロとポーランドズオチ(PLN)が混ざっていて、見方が面倒ですが、要するに合計67.85ズオチ(PLN)です。
日本円で約2900円です。
ビール4本にチーズのビッグな塊、マグロのステーキ、ハム、燻製ハム、ライムギパンを買って2900円ということです。
共用ですが、大きな冷蔵庫があるので、食べ残しがあっても大丈夫なので普段一人では買わない物を買いました。

☝翻訳アプリですが、逆によく分からなくなるような商品もありますよね。
(「テンダーロイソボ」って一体何ですかね?)
今回の旅の中で、珍しい物を買うことができました。
マグロの燻製(くんせい)ステーキです。

自分ではマグロの燻製(くんせい)だと思っているだけかもしれませんが、スーパーでこのような物を見つけたのは初めてです。
それも大トロの部位だと思います。
ヨーロッパでは、日本人が好むトロの部分をあまり好まないので安く買えるらしいです。
何と言っても、マグロ自体そんなには食べませんから、トロの刺身の美味しさはなかなか知らない人が多いのでしょうね。
塩気がかなりありましたが、ぼくは、美味しく食べることができました。
特にビールに、めちゃくちゃ合いました。

洗濯機が使えるので、洗濯はし放題です。

ビリニュスのホテルでは、乾きが悪かったので、洗濯があまり進みませんでした。
その分、ワルシャワでは、思う存分洗濯します。
何と言っても、ぼく以外に宿泊者がいないので、共用バスルームが、ぼく専用です。
ついています。
明日は専用で使えるかどうか分からないので、今夜は、洗濯のしだめです。

(第26話、終わりです)

(第27話は、「ワルシャワ旧市街へです)

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宮田 彰(あきら) 1961年新潟県上越市生まれ 新潟県内公立小学校教員を33年間勤める 2015年から中国上海のアメリカンスクールにて教員 2021年退職 2022年「あきらのふらブラ旅ブログ」開設 現在上越市在住

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