この旅最後の日です。
今日はワルシャワ空港からアブダビ経由で日本に飛び立つ日です。

~ワルシャワ空港へ~

朝、7時前にホテルを出発しました。
ワルシャワ空港へは、昨日下見しているので、行き方は問題ありません。
地下鉄からバスに乗り換え1時間くらい乗っていれば着くはずです。
ワルシャワ空港には8時半前に着きました。

ワルシャワ空港から11時20分に飛び立ち、19時にアブダビ空港に着く予定です。
ワルシャワ⇒アブダビ間には+2時間の時差があります。
だから、飛行機に乗っている実質の時間は、5時間40分です。

ワルシャワ空港は、昔ながらの対人のチェックイン方法が主流です。
スカンジナビア三国で経験した有無を言わせない機械によるセルフチェックイン方式ではないので、何だかホッとする感覚です。
多少混んでいても、英語が苦手でも、ぼくは対人の方が好きです。
出発3時間前にチェックインカウンターに来たので、焦らず手続きができました。

出国手続きを終え、出発ゲートに到着しました。
比較的スムーズに手続きが行われたとは思います。
しかし、一つだけ、絶対にあってはならない出来事に遭遇してしまいました。


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~絶対にあってはならない出来事とは?~

それは、手荷物検査の際、お金を盗まれたのです。
ポケットの中にあったコインを帽子の中に入れて、レーンに流しました。
これは、空港手荷物検査の際のぼくの定番の行動です。
ぼくにとっては、ポケットは財布?財布がポケット?です。
だから、当然、ポケットの中には、クレジットカードやデビットカード、現金などの貴重品が入っています。
「ポケットの物は全て出せ!」
という空港が多いです。
だから、そんな時には、それらを全て帽子に入れてレーンに流すことにしています。
帽子の中に入れることによって、後の処置がしやすくて便利です。
それまで、この方法でトラブルに遭ったことはありません。
世界中のどこの空港においても、無くなるということは一度もありませんでした。
少し前までは、かなり高額の現金を持ち歩いていましたが、そんな時でも消えるということはありませんでした。
ところが、ワルシャワショパン空港では、コインが消えるという事態が起こったのです。
もちろん、近くの職員に抗議をしました。
ところが、全く相手にされません。
こちらも、せいぜい、5€程度、1000円以下の被害なので、
「まあ、いいか」
といった泣き寝入りの気持ちがいけないかったのかもしれません。
でも、なくなったことは事実です。
明らかに盗難です。
もう少し、大事(おおごと)にしなければ、いけなかったのかもしれません。
冷静に考えると、自分自身、猛省しなければならないと思います。
信頼して全ての物を包み隠さず晒(さら)すわけです。
絶対にあってはならない犯罪です。
「少額だからいいか」
というぼくのような人間が、このような犯罪者をのさばらせていると言っても過言ではありません。

偶然ですが、帰国して数日後テレビ欄を見ていたら
「羽田空港の保安検査員を逮捕
手荷物から現金盗んだ疑い」
ということで全国放送で報道されていました。
やはり、日本なら大問題になる行為です。
手荷物検査の職員にとって現金を盗むなんてことは簡単にできることです。
目の前に貴重品の数々が次々と流れてくるわけですからね。
無くならないという前提で貴重品を係員に晒し、レーンに流すわけです。
だからこそ、絶対にあってはならない行為だと思います。
ポーランドの空港保安員に猛省を促したいと思います。
ショパンさんが泣いていますよ。
ぼくも、今度同じことが起こったら、もう少し毅然とした行動をとりたいと思います。


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~エティハド航空って?~

これが、これからぼくが乗る「エティハド(ETIHAD)航空」の飛行機です。

エティハド航空HPより

エティハド航空は、アラブ首長国連邦(UAE)の国営航空会社として約20年前に設立された割と新しい航空会社です。
UAEが本社ということで、大体の飛行機は、UAE経由で運航されています。
特にヨーロッパ⇒アジア便は、ほぼ全てと言っていいと思います。
とりあえず、ヨーロッパ各地から乗客をアブダビに連れてきて、何時間か過ごしてもらい、次の飛行機に乗ってもらうという算段です。
2026年の今なら、ホルムズ海峡の近くのアブダビには近付きたくありませんよね。
戦争紛争地域ですからね。
でも、2025年当時は、ホルムズ海峡があんなに危険な地域になるなんて考えもしませんでした。
だから、安さと快適さとサービスの良さでエティハド航空を選んだのです。
そんなエティハド航空は、この20年間に、安い割にサービスがいいという評判が、乗客者数アップと便数増大につなげていったようです。

ぼくの乗る飛行機は3列3列の中型機です。

空席が全くないほどの混みようです。

映画や音楽、ゲームなどいろいろな言語で楽しむことができます。
大きめのモニターも魅力です。

LCC並に価格は安いですが、ちゃんと機内食は出ます。
普通に美味しいです。
アルコール類も無料です。
ビールでもワインでも水割りでも自由に飲むことができます。

びっくりしたのは、ワルシャワ⇒アブダビ便なのに「NHK」が見れたことです。

ヨーロッパの空の上で、なぜか「NHKスペシャル:サムライの城」を見ていました。
画面は、織田信長さんが本能寺の変で討たれる場面です。

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~アブダビって?~

久々の日本のテレビ番組を見ていたら、すぐに時間が経ってしまいました。
もうすぐ、アブダビ空港に着きそうです。
少しアブダビとアラブ首長国連邦について紹介します。

ワルシャワからアブダビまでは、約4200kmです。
アブダビはアラブ首長国連邦の首都です。

アラブ首長国連邦は、アラビア半島のペルシャ湾に面した右向きのカンガルーのような形をした小さな国です。
サッカーなどスポーツの世界では、UAEと言った方が馴染みがあるかもしれませんね。


アラブ首長国連邦の中には7つの首長国があります。
7つのうち対外的に有名な首長国が「アブダビ」と「ドバイ」です。
アブダビは、アラブ首長国連邦の中にある7つの首長国の代表のような立場であるので、アブダビという首長国の首都アブダビがUAEの首都も兼ねているわけです。
ちょっと複雑ですが、地図を見ながら考えると「なるほど!」と思えるはずです。
UAEはオイルマネーで裕福な国です。
アブダビとドバイは観光都市を目指して現在急速発展中の未来型都市です。

BITEXより

アブダビの現在と50年前の対比写真です。
発展の様子がよく分かります。

ニュースイッチより

☝ドバイの現在写真です。
アブダビより開発の歴史は長い?古い?です。
要するにアブダビの兄のような存在がドバイだと思います。
ドバイもアブダビもオイルマネーの力で、とんでもない未来都市に発展しようとしています。

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~アブダビ空港でのトランジット~

アブダビ空港に着きました。
予想以上の近未来都市です。
空港内だけしか見ていませんが、予測できない建物がたくさんあります。
写真の建築物も
「これは何だろう?」
と考え込んでしまいます。

とにかく、直線を探すことが難しいくらい曲線に囲まれています。

搭乗ゲートですが、正に今「発展中」といった熱気を感じます。

乗り換えの飛行機は、アブダビ空港⇒成田空港です。
アブダビ⇒成田は約8200kmです。
ワルシャワ⇒アブダビの約2倍の距離です。

アブダビ空港発は14日の21時10分です。
成田空港に到着するのは翌日の12時15分です。
時差が5時間あるので時計は約15時間進みますが、実際に飛行機に乗っている時間は、10時間くらいです。

エティハド航空が東南アジアから中央アジア、ヨーロッパ、アメリカ東海岸に路線を多く持っていることが分かる紙製搭乗券です。

今度は2列3列2列の中大型機です。
どの席になっても2人跨(また)ぎ越すことがない設計なので、よくできていると思います。
窓側の席になっても一人跨ぎ越せば通路に出られるという意味です。
今までの飛行機は、窓側の席になると2人に頭を下げて通路に出なければなりませんでした。
それが嫌で、長距離便では窓側の人気が低くなりがちでした。
そのデメリットを解消するいい設計だと思います。

偶然、隣になった日本人の男性です。
チェコからの帰りだそうです。
広島で看護師をしているそうです。
弟さんの「恋バナ」楽しかったです。
久しぶりに長々と日本語が喋(しゃべ)れてうれしかったです。

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おしゃべり⇔居眠り⇔食事を繰り返していたら、いつの間にか成田です。
日付もいつの間にか15日に変わっています。
看護師の男性とお別れして新潟県に向かいます。

~日本に到着した途端の大失態!~

成田空港には定刻通り到着しました。
日本人は、入国審査が自動になっているので、ほぼ並ぶ必要はありません。
税関申告でも申告する物がありません。
だから、到着からの流れが非常にスムーズでした。
おかげで、14時39分の京成スカイライナーに乗ることができました。
なので、最終の新幹線がなくなるとかの心配は全くありません。
急ぐ必要が全くない状況です。
それなのに、、

京成スカイライナー内で帰りの新幹線のチケットの予約をしました。
スマホで予約サイトを見ると、15時38分の新幹線にまだ空きがあるではありませんか。
15時23分に京成上野駅に着く予定なので、急げば、上野発15時38分に乗れると判断しました。
15分の乗換時間は駅舎が離れていて、地下深い新幹線駅の上野では余程急いでいる時以外は、普通はしません。
特にスーツケースなど重い荷物がある時には尚更(なおさら)です。
急ぐ必要がないのになぜ、こんな状況に自分を追い込んだのか自分でもよく分かりません。

一つ新幹線を遅くすればいいのに、、
15時38分を予約してしまいました。

京成上野駅に着きました。
急がないと間に合わないので、慌ててスカイライナーから下りました。
陸上選手の「よーいドン!」のような感じです。

必死にJR上野駅の新幹線乗り場に急ぎます。
季節的に気温は高くないですが、汗が噴き出してきます。

JR東日本より

長い長い下りのエスカレーターを下り切り、何とか目的の新幹線に間に合いました。
飛び乗った時には、ほっとしました。
自分の席に着き、リュックを下ろそうとした瞬間のことです。
「ない!」
下ろそうと思ったリュックが背中にないのです。
要するにリュックを背負っていなかったのです。
「なぜないんだ?」
「どこで失くしたんだ?」
狼狽(うろた)えるばかりです。
「冷静になれ!」
と、自分に言い聞かせながら、自分の行動を振り返りました。
「スカイライナーから下りる時だ!」
「あの時、焦り過ぎて、網棚から降ろすのを忘れたんだ!」
それ以外、リュックをどこかに置いてくる可能性はありません。
それが分かれば、確認しなければいけません。

新幹線のデッキに出て
「あってくれ!」
と、祈るような気持ちで京成線の落とし物センターに電話をしました。
「それらしき物が、京成上野駅に届いていますよ」
とのことでした。
いろいろ確認された結果、ぼくのリュックだということが判明しました。
とりあえずホッとしました。
「すぐに、取りに行きます」
と言って、電話を切りましたが、ぼくは、今、新幹線に乗っています。
全く逆方面に動いているわけです。

まだまだ、乗り越えなければならないハードルがあります。
次にJRの落とし物センターのような所に電話をして相談しました。
「そういうことでしたら、大宮で降りて、折り返しの新幹線で上野に向かってください。
切符は買わなくて結構です。
自由席なら座っても結構です。
その後、上野駅の新幹線出口の係員に話を通しておくので、事情を話してそこを通過してください。
そして、京成上野駅で忘れ物を取ってきてください。
その後、もう一度新幹線の係員にその旨、話してください。
次の新幹線に乗れるように手配します。
新幹線の買い替えの手数料だけいただきます」
と言ってくれました。

日本は、とんでもなく素晴らしい国だと思いました。

JR職員から言われた通りに行動しました。
京成上野駅でリュックに出会えた時には、涙が出そうでした。
このリュックには、パソコンが入っているので、紛失するととてつもなくダメージが大きいところでした。
だから、手元に戻ってきてくれて本当に感謝!感謝!です。
このハプニングが、日本国内で起こってくれたことが不幸中の幸いでした。
他の国で起きていたら、こんなスムーズには行かなかったと思います。
というか、リュックが盗まれていて、まず出ては来ないと思います。
金銭的、時間的なダメージが最小限で済んだのは、日本だからだと思います。

もう、急ぐのはやめました。
次の新幹線の手配をしてもらった後、食べたかった天玉そばの大盛りを上野駅前に食べに行きました。
出し汁を飲んだ瞬間、涙が出そうになりました。

最後の最後にどえらい大失態をやらかしてしまいました。
それでも、無事、家に帰ることができ、ホッとしています。

今回の旅でも、ホテルの鍵アプリの件やスーツケースの破損など、たくさんのトラブルが発生しました。
でも、まさか、国内に戻ってからリュックの紛失事件を起こすとは、、
リュックの忘れ物は、プラハ以来2度目です。
(プラハの時の大事件をまだお読みでない方は、是非クリックしてお読みください)
海外では絶対にあんなに無理な時間設定はしないのに、「日本だから大丈夫」という気の緩みが出てしまったようです。

家に無事帰ってきました。
新しいスーツケースは、回りも中もしっかりと拭き掃除をして、新しくカバーを買い、カバーをかけ、これまでにはないくらい大事に大事に保管してあります。

キャスターには、CRCを塗ったり、擦り減りが最小限になるように樹脂製のカバーまで被せてあります。
今までのスーツケースには申し訳ありませんが、今回の旅で、スーツケースは、旅の良き相棒なのだということを嫌というほど思い知りました。
いざという時、不調にならないように大事にしなければ、反乱を起こしてしまいますよね。

これにて、今回の旅(欧州D2の旅)の紹介が終わりになります。
娘夫婦の新婚旅行に同伴するような形で始まったこの旅も、単独になり合計39日間の長旅になりました。
その間、
・素晴らしいことも、
・忘れたくなるほど悲惨なことも、
・顔から火が出るくらい恥ずかしかったことも
いろいろありました。
旅の総括(そうかつ)は、また後日行うことにしますが、今はただただ、無事帰ってきたことに心から安堵(あんど)しています。

読者の皆さんには、長い期間ご拝読本当にありがとうございます。
この旅はこれにて終わりますが、ぼくの旅はまだまだ続きます。
今後とも、ご拝読の方、よろしく、お願いいたします。


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~今後の予定(連絡)~

1⃣ D2のまとめのシリーズは?
この旅(D2)の総括を8月下旬(今のところ8月24日(月))から5話くらいを目途に紹介したいと思います。
「ぼくと相性のいい都市ベスト5」
「永住したい都市ベスト5」
「トラブルビッグ5?8?10?」
「訪ねてよかった場所施設ベスト10」
「ベストショット<建物編>ベスト10」
「ベストショット<風景編>ベスト10」
「ベストショット<人物編>ベスト10」
など、恒例のランキング形式で旅を振り返りたいと考えています。

2⃣ 次の旅は?
2026年9月30日にD3の旅に出発します。
ヨーロッパ一筆書きの旅、デビジョン3(Devision3:D3)です。
現在、準備を着々と進めているところです。
その<準備編>を9月上旬を目途に(D2の総括終了後)紹介したいと思います。

次の旅<D3>の予定を地図に表しました。

①(赤矢印):イギリス・ロンドン3泊:大英博物館に行く
②(青矢印):イギリス・リバプール3泊:ビートルズ所縁の地を訪れる
➂(黒矢印):アイスランド・レイキャビック3泊:オーロラを見る
④(黄矢印):アイルランド・ダブリン2泊:ギネスビールの発祥地で出来立て生ビールを飲む
⑤(桃矢印):ポルトガル・リスボン6泊:ユーラシア大陸最西端に行く
⑥(水矢印):スペイン・バルセロナ5泊(含:日帰りでアンドラ往復):サグラダファミリアに行く
⑦(紫矢印):フランス・ニース3泊(含:日帰りでモナコ往復):ニースビーチをのんびり歩く
⑧(白矢印):スイス・チューリッヒ3泊(含:日帰りでリヒテンシュタイン往復):リンデンホフの丘から旧市街を眺める
上記は今のところの計画です。
予約の関係等で大幅な変更もあり得ます。

D3の旅で、叶えたい一番のことは「アイスランドでオーロラを見ること」です。
ぼくは今まで一度もオーロラを見たことがないので、人生一度くらいは直に見てみたいと思います。
2026年はオーロラの発現率が高い周期の最後の年だということです。
なので、D3の旅の中に組み入れてみました。

それでは、しばらくの間、ご無沙汰しますが、猛暑に負けずお元気でお過ごしください。

それでは、8月24日に再開させていただきます。
ご拝読、よろしくお願いします。

(第30話:最終話、終わりです)

(次回は、8月24日、D2の旅の総括です)

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宮田 彰(あきら) 1961年新潟県上越市生まれ 新潟県内公立小学校教員を33年間勤める 2015年から中国上海のアメリカンスクールにて教員 2021年退職 2022年「あきらのふらブラ旅ブログ」開設 現在上越市在住

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