シリーズ22の4:「欧州一筆書きの旅D2~北国一人旅~」
<エストニア・ラトビア・リトアニア・ポーランド編>NO22
DAY33:2025年9月9日(火)①
リトアニア・ビリニュス観光2日目の朝です。
カウナスにある杉原千畝記念館行く予定の日でした。
ところが、その記念館が火曜が休館日である可能性が高いことを知りました。
カウナス行きは、明日にしました。
今日は、ビリニュス観光最終日です。
明日はカウナス、明後日はポーランドです。
観光最終日の予定は、こんな感じで考えました。
1⃣ビリニュス旧市街(世界遺産)
①聖ペテロ教会&パウロ教会
②ウジュピス共和国
2⃣杉原千畝さん関連施設
①杉原千畝記念碑
②グリーンハウス
3⃣駅周辺施設
①ハレ市場
②夜明けの門
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~聖ペテロ&聖パウロ教会へ~
今日のスタートは、「聖ペテロ&聖パウロ教会」です。
2つの教会のようですが、一つの教会です。

ホテルから17番のバスで北東方面に向かいます。

目指す教会は、昨日行った「ゲディミナスの丘」(上の地図の紫円印)と同じ方面にあります。
ゲディミナスの丘を通り過ぎ、川に沿って、さらに先にあるようです。

ビリニュスのバスにも、だいぶ慣れてきました。

隣にファンキーなバスが停まっています。

どこかのIT関係の会社の広告かもしれません。

よく見ると、ただのバスではなく、トローリーバスです。
上の電線から常に電気を受けながら走行している電気バスです。

目的地のバス停に着きました。
目指す教会はロータリーの向こうです。

見えてきました。
あれが、「聖ペテロ&聖パウロ教会」だと思います。

外観は、一言で言うと「地味」です。

案内板を見ると、間違いありません。
「聖ペテロ&聖パウロ教会」です。


世界に数ある「聖ペトロ・聖パウロ教会」の中でも特に荘厳であると書いてあります。
著名な建築・彫刻・絵画・美術が数多くあることも紹介されています。
外見は地味ですが、中は期待できそうです。
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~中に入ると、意外にも、、~

入館料は無料です。
予め調べておきました。

「おー!凄い!」
が、第一声です。
物凄く緻密(ちみつ)な装飾です。
見方によっては、デコレーションケーキのクリームのような豪華さです。
それから、礼拝堂に目を向けると、想像をはるかに超える人の数です。
ビリニュスの観光地で、ぼくが出会った中では最多かもしれません。
ミサか何かあるのでしょうか?
地味な外観とのギャップに衝撃です。

よくよく見ていると、団体観光客のようです。
真ん中に立っているボーダーシャツの女性が添乗員のようです。
大勢の人たちに解説をしています。

外観の地味さはカモフラージュでしょうか?
中は壮大過ぎます。
細かな彫刻も見事です。

単色でこんなに感動的な装飾は滅多に見られません。

主祭壇の絵画です。
これが、いろいろなサイトで一見の価値ありと出ている
「聖ペテロと聖パウロの告別(こくべつ)」
ですね。
この教会の名前の由来ともなった聖ペテロと聖パウロの処刑の直前の様子ですね。
西暦60年頃、ローマ皇帝・ネロさん(暴君ネロとの仇名あり)によってキリスト教は迫害の時代をむかえます。
ペテロさんもパウロさんもキリスト教布教の罪でネロに捕らえられ処刑されることになります。
ペテロさんは、ご存知の通り、キリストさんの一番弟子と呼ぶにふさわしい人物です。
弟子の12使徒の中でも中心的な存在だっただけでなく、キリストさん亡き後は、教会の筆頭的な指導者として活動しました。
もちろん、キリスト教を広げるために精魂を傾けた人物でもあります。
一方、パウロさんは生粋(きっすい)のキリスト教徒ではなく、元はユダヤ教徒としてキリスト教徒を迫害する側でした。
しかし、その後、劇的な回心により「異邦人(いほうじん)の使徒」としてキリスト教の伝道活動を精力的に行いました。
そして、キリスト教を単なるユダヤ人の新宗教という枠から世界的な宗教へと押し上げる原動力となった人物です。
処刑が決まった2人は刑場に向かう途中、ローマのオスティア街道で出会い、別れの抱擁?挨拶?告別?をしたと伝えられています。
その様子を描いた絵画が、主祭壇にあるあの絵画です。
白い髭(ひげ)の方がペトロさんだと思います。

ちなみに、処刑の際、ペテロさんは、キリストさんと同じ形での磔(はりつけ)では申し訳ないという気持ちから、逆さでの磔で処刑されたそうです。
ペテロさんのお墓はローマに埋葬されましたが、その上に建てられたのが「サン・ピエトロ大聖堂」です。
そうなのです。
あの「サン・ピエトロ大聖堂」です。
バチカンにあるキリスト教の総本山のあの大聖堂です。
考えてみれば、「サン・ピエトロ」=「St. PETER」ですよね。
「聖ペテロ大聖堂」のことですよね。
ペテロさんは、世界中のキリスト教信者にとってキリストさんの次くらいに有名で崇拝されている方だと認識しています。

そんなことを、考えながらこの教会を眺めていると、世界的にも由緒ある格式の高い教会なのだということに段々気付いてきました。
外観を見て「地味!」とか言っていた自分が恥ずかしくなりました。

ここに掲げられている絵画は「イエスの十字架からの降下」ですかね。
磔によって息を引きとったキリストさんの遺骸(いがい)を弟子たちが十字架から降ろす場面を描いたものだそうです。
キリスト教徒にとっては、非常に意味の重い場面だと聞いたことがあります。

先ほどまで、添乗員さんの話を聞いていた大集団は、自由見学に移ったようです。
天井に掲げられた宗教画を熱心に見つめる人がいます。
天井の宗教画の多さはこの教会の特色の一つだと思います。

背面のパイプオルガンまで真っ白です。
気品の高さが感じられます。

「アッシジの聖フランチェスコ」ですかね。
十字架にかけられたイエスさんと彼を抱きかかえるフランチェスコさんの彫像です。
大満足です!
ペテロさんとパウロさんの偉大さを再認識しました。
そろそろ、次の目的地に行こうと思います。
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~ウジュピス共和国へ~
次の目的地は、ビリニュス旧市街の東側にある「ウジュピス共和国」です。

地図で調べると、現在地からウジュピス共和国まで相応(ふさわ)しいバスが見当たりません。
だから、とりあえず、ビリニュス大聖堂の近辺までバスで戻り、その後は、徒歩で行きたいと思います。

ビリニュス旧市街の中を歩き回ることがなかったので、いい機会です。
少し、遠いかもしれませんが、のんびり「ウジュピス共和国」まで歩いてみようと思います。
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~ビリニュス大聖堂広場からビリニュス大学まで~

遠くには、昨日登ったゲディミナスの丘が見えます。

大公宮から少しだけゲディミナス塔が顔を見せています。

また、登ってみたいような気がしますが、今日は他に行く所があるので余計なことは考えず、先を急ぐことにします。

ビリニュス大聖堂広場です。
斜塔の鐘楼は、今日も相変わらず傾いています。

今日は昨日よりも観光客が多いような気がします。

この静かで誰もいない広場は何でしょうか?

地図で調べると、「大統領官邸」のようです。
ビリニュス大学の脇まで来ました。

ネオクラシック様式で歴代のロシア提督(ていとく)の住居として使用されてきた歴史もあるそうです。

国旗掲揚塔には、ここにもウクライナの国旗が掲げられています。

柱をご覧ください。
向かって左側はリトアニアの国旗をモチーフにしていますが、右側はウクライナだと思います。

ビリニュス大学まで来ました。
日本で言うなら、東京大学でしょうか。


東欧中欧では最古の大学だそうです。
教育機関としても建築物としても優れているそうです。
特に天文台や18世紀の地球儀が貴重物品なのだそうです。

ヨーロッパの大学は比較的オープンなキャンパスが多いような気がします。
日本の大学のように高いフェンスなどありません。
誰でも、いつでも入れるような気軽さが感じられます。

学生寮でしょうか?
窓からウクライナの国旗が垂れ下がっています。

校舎の向こうに教会?の頭らしきものが見えます。

教会?の正体を探して進んでいきます。

これが、見えていた教会の正体です。
ビリニュス大学構内にある教会だそうです。
大学内に教会があるなんてさすが、キリスト教国ですね。

「ウジュピス共和国」の方向に歩いていきます。

小洒落た教会前の広場まで来ました。

地図アプリで確認すると黄色矢印の建物の位置にいます。
建物の名前は表示されません。
お洒落な教会のようですが、それほど有名ではないようです。
もう少しで「ウジュピス共和国」です。

広場では、ビリニュス旧市街の歴史が分かるパネル展のような写真が展示されています。

「ウジュピス共和国」は、方向的には向こうです。

これは、ビリニュス観光初日にバスの中から見た「聖母マリア正教会大聖堂」ですね。
こんな所にあったのですね。
ということは、この道路はバス路線ですね。
初日はこの道路をバスで走ったわけですから。
帰りは、バスで戻れそうです。

「聖母マリア正教会大聖堂」は「ウジュピス共和国」の入口に立っているのですね。
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~ウジュピス共和国入国!~

この橋を渡ると、「ウジュピス共和国」だと思います。
この橋の欄干にも「愛のチェーンロック」が掛けられています。

この角度からの「聖母マリア正教会大聖堂」もなかなか絵になります。

この川は「ビルネ川」というのだそうです。

橋を渡ったのでウジュピス共和国に入国しました。
「ウジュピス共和国」とは、本物の共和国ではありません。
ビリニュス旧市街のウジュピス地区の住民が観光目的?宣伝目的?しゃれ?ユーモア?で独立宣言した地区のことです。
だから、独立問題で治安が悪いとか、ビリニュス市民と対立が深まっているなどということは一切ありません。
至って、平和的な名目だけの共和国です。
でも、独自の憲法や国旗、国歌、通貨、イミグレーションがあるらしいです。
(ぼくは、橋を渡って共和国に入国しましたが、イミグレーションはありませんでしたよ、、)
(噂では、入国審査や入国スタンプもあるのだそうですが、、)

ここが共和国の中心広場です。

長い通りの脇に石板が並んでいます。
何か大事そうです。

地図アプリで調べてみました。
すると、この石板に「ウジュピス共和国憲法」が書いてあるのだそうです。
長々といろいろ書いてありますが、文字が小さ過ぎて、とても意味を理解しようとする気にはなりません。
サイトを見て意味を知ります。
一つだけ面白い憲法を見つけました。
「人は幸福になる権利がある」
は、よくある条文ですが、
ここの共和国憲法には、
「人は怠(なま)ける権利がある」
というユニークな条文もあるそうです。
この一文を読むだけで、この共和国の雰囲気が分かりますよね。

共和国のメインの通りをふらふらブラブラしました。
そろそろ、旧市街から離れて、千畝さん所縁(ゆかり)の施設探しに行きたいと思います。
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~杉原千畝さん所縁の施設を探して~
まずは、「杉原千畝記念碑」を探しに行きたいと思います。
おそらく、「グリーンハウス」も近くだと思うので、セットで見つけられるような気がします。

地図アプリを見ると「杉原千畝記念碑」の近くまで行くバスがあるようです。

目的地の拡大図です。
記念碑の近くに「杉原千畝記念館」である「グリーンハウス」が確認できます。

その他にも川向うに「杉原千畝桜公園」や千畝さんのモニュメントなどもあるようです。
カウナスだけではなくビリニュスでも千畝さんを大事にしていることが分かります。
詳しい紹介は、次話に譲ることにします。
(第22話、終わりです)
(第23話は、「杉原さん所縁の施設へ」です)
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