シリーズ21:「お邪魔します!娘夫婦の新婚旅行に!」
&「欧州一筆書きの旅D2」<準備編>NO8
先回は、バルト3国+ポーランドの比較とエストニア・タリンの紹介でした。
今回は、バルト三国のあと2つ、ラトビアとリトアニアの紹介です。
ラトビアは主に首都リガを、リトアニアは首都ビュリュニスと杉原千畝さん所縁(ゆかり)のカウナスの2都市の紹介になります。

9月4日(木)~7日(日):リガで3泊
*エストニア・タリンからバスでラトビア・リガに入ります。(青色線)
9月7日(日)~11日(木):ビュリュニスで4泊
*リガ⇒リトアニア・ビュリュニスもバス移動です。(白色線)
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~ラトビアってどんな国?~

(宝島社)より
北にエストニア、南にリトアニアに挟まれバルト三国の中央に位置しているのがラトビアです。
しかし、背後(東側)では、ロシア&ベラルーシと直に国境を接しています。
ロシアは、もちろんですが、その舎弟(しゃてい)のようなベラルーシも油断ならない国です。
長年の労苦を積み重ね、ようやく勝ちとった独立です。
ラトビアにとっては、ロシアやベラルーシからの安全保障は、国の存亡の根幹だと思います。

上の資料を読むと、先回、紹介した「バルトの道」と言われている独立運動は、ラトビアでは、特別に「歌とともに闘う革命」という名称で語られているようです。
調べてみると、ソ連支配下時代、ラトビア語での国歌はもちろん、大衆音楽や伝統音楽のほとんどが禁止されていたようです。
歴史的に音楽が生活に深く根付いていたラトビア人には、言語を奪われるのと同じくらい精神的な苦痛や絶望感があったと言われています。
「バルトの道」で手を繋ぎ合った中、ラトビア人は、弾圧(だんあつ)覚悟でラトビア語で国歌や自国の音楽を大声で歌い続けたのだそうです。
そんな背景から、ラトビアでは、特別に「歌とともに闘う革命」と呼ばれるようになったと言われています。
「歌いたい音楽を歌えない国なんてまっぴらだ」
「自国の言葉で自国の歌を自由に歌える国を取り戻すぞ」
という固い決意で歌い続けたのだと思います。

(宝島社)より
ラトビアも
・1991年、ソ連から独立
・2004年、EU・NATO加盟
・2014年、ユーロ導入
と着々と西側諸国の一員としての歩みを進めています。
それに伴い、経済成長も著しく、国民の生活も豊かになってきました。
現在の課題は、首都リガと周辺地域との経済格差が激しくなっていることです。
時間があったら、リガから少し離れて、地方都市に足を延ばしてみようかとも思っています。
~首都リガはどんな都市?~

首都リガは、バルト海の内湾・リガ湾の最奥部に位置している人口70万人の都市です。
バルト三国の中では、最大の都市です。
(タリン:42万人、ビュリュニス:58万人)

ムササビが羽を広げて飛んでいるような形ですね。
ダウガワ川が街の中心に流れています。

ダウガワ川の右岸に旧市街が広がっています。
リガには3泊します。
旧市街のすぐ近くにホテルをとりました。
以下、旧市街を中心にリガの観光名所をいくつかピックアップしました。
(1)旧市街

リガの旧市街は、あまりの美しさから「バルト海の真珠」と呼ばれています。
世界遺産に登録されています。
(2)聖ペトロ教会

123mもの高さがあり、旧市街のシンボル的な教会です。
13世紀の建築物ですが、展望台に上るエレベーターが設置されていて、気軽に登ることができるということです。
(3)リガ大聖堂

バルト三国最大級の大聖堂です。
ステンドグラスの美しさに定評があるそうです。
(4)ラトビア占領博物館

ラトビアは、ナチスドイツやソ連に長い年月、占領されてきました。
それらの占領時代の資料が展示されていて、ラトビアの苦難の歴史を学ぶことができます。
ぜひ、訪れたい博物館です。
入館料は、5€です。
(5)自由の記念碑

1935年のラトビア独立を記念して建てられた記念碑です。
(1991年の独立とは違うようです)
1795年にロシア領にされてから約140年後に手に入れた独立です。
その5年後に、再びソ連に併合されたので、ラトビアにとっては、束の間(つかのま)の「独立」でした。
(6)アールヌーボー建築群

アールヌーボー建築群は、旧市街のアルベルタ通り周辺に広がっています。
アールヌーボー建築は、19C末~20C初頭にかけて建てられた建築様式です。
(7)KGB博物館

ソ連邦時代のラトビアのKGB本部として使われていた建物です。
KGBとは、泣く子も黙る旧ソ連の秘密警察のことですよね。
もちろん、旧ソ連構成国家だけでなく東欧諸国にも、名前は色々ですが、同じような役割をする機関が各地にあったということは広く知られています。
プーチンも元KGBの諜報員(スパイ)で旧東ドイツで諜報活動をしていたことは有名な話ですよね。
「ベルリンの壁崩壊」の時に現地に駐在していて民衆の底力が侮(あなど)れないことを思い知ったことが、その後のプーチンの政治思想の一端を築いたことはよく知られていますよね。
このKGB博物館には、監獄(かんごく)や尋問(じんもん)室など当時のまま残っていて、旧ソ連の非合法性や残虐さが窺(うかが)い知れるそうです。
展示内容がショッキングなので観光には十分注意が必要だそうです。
角地(かどち)だったことから「角の家」という通称で呼ばれていたようです。
ぼく個人的には、ラトビア観光で最も興味のある施設です。
絶対に訪れたい施設です。
入館料が15€と高額なのが、玉に瑕(たまにきず)ですが、、
(8)ラトビア国立図書館

ユニークな外観で目を引く図書館です。
通称「光の城」と呼ばれています。
旧市街のダウガワ川対岸に位置しています。
カフェから眺める旧市街の眺望(ちょうぼう)は抜群だということです。
確かに、旧市街の全体像を眺めるには、旧市街から外へ出るのが一番だと思います。
(9)ラトビア野外民族博物館

リガ郊外にあるラトビアの昔ながらの暮らしぶりを再現した施設です。
リガから車で30分くらいで行けるようです。
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~リトアニアってどんな国?~

(宝島社)より
リトアニアは、バルト三国の中で最も南に位置しています。
人口も面積もバルト三国の中で一番です。
リトアニアも他の2国と同様、1991年にソ連から独立を勝ち取り、2004年にEU・NATO加盟を果たし、2014年からはユーロを導入しています。
ロシアとの関係を断ち切り、西側諸国の一員としての歩みを着々と進めています。

(宝島社)より
リトアニアは、一見、ロシアとの国境がないように見えます。
緊迫感が他の2国よりは薄いように感じられます。
しかし、地図をよく見ると、南西部にロシアの飛び地「カリーニングラード」があります。

ロシアにとってカリーニングラードへの物資補給などは、リトアニアを通るしか選択肢はないようです。
ロシア発のカリーニングラード行きの列車は今でもリトアニア・ビュリュニスを経由しています。
ロシアにとっては、言うことを聞かなくなったリトアニアは「忌々(いまいま)しい存在」でしかないようです。
だから、NATOは、
「ロシアがバルト三国に侵攻するなら、まず、「スバルキ回廊」を占領するだろう」
との分析をしています。
リトアニアやバルト三国にとっては西側諸国との唯一の地続きである「スバルキ回廊」は生命線です。

「スバルキ回廊」は、「NATOのアキレス腱」とも呼ばれています。
だから、リトアニアもロシアへの脅威は他のバルト三国同様か、むしろそれ以上といっていいと思います。
ぼくは、今回の旅では、リトアニアからポーランドへ向かう際、バスを使います。
当然、「スバルキ回廊」を横切ってポーランドに入国します。
この「スバルキ回廊」とは、どんな所なのか?どんな防衛体制をしいているのか?よく見て来たいと思います。
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~首都ビュリュニスはどんな都市?~

ビュリュニスは、首都にしては珍しく、海岸部にはなく、ベラルーシ寄りの内陸部に位置しています。
なぜ、ここに大きな都市が出来たのか、不思議です。
後で調べてみたいと思います。

豚か猪が横になって寝ているような形に見えませんか?
豚の視線が、ベラルーシの方を向いているように見えますが、、

街のちょうど中央部に旧市街が広がっています。
(1)ビュリュニス旧市街

ビュリュニス旧市街も丸ごと世界遺産に登録されています。
オレンジ色の屋根がタリンやリガとも違った雰囲気を感じさせてくれます。
(2)ビュリュニス大聖堂

旧市街の中心に位置し、リトアニア最大級の聖堂です。
ゴシック様式、ルネッサンス様式、バロック様式が融合した珍しい建築だそうです。
内部には数多くのフレスコ画や彫刻があるそうです。
入館料無料はうれしいです。
(3)ゲディミナス塔

旧市街を見下ろす小高い丘に建っています。
頂上からは旧市街が一望できる絶好のスポットです。
内部は、博物館になっているということです。
頂上に上がるには、博物館の入館料6€を払う必要があるそうです。
(4)聖アンナ教会

15Cに建てられたゴシック様式の教会です。
赤レンガの外観が特徴で「ゴシック建築の傑作」と呼ばれているとのことです。
かのナポレオンが「手のひらに乗せてパリに持って帰りたい」と言ったほど美しい教会だそうです。
(5)ウジュビス共和国

正式には国とは認められてはいませんが、ビュリュニス旧市街の外れに独立を宣言した地域があるそうです。
独自の憲法や大統領、国旗があるようです。
民族や宗教による対立の末の独立ではなく、治安の悪かった地域の「町おこし」のような形で始まったイベントなので、分離独立運動などとは無関係だそうです。
あくまでもユーモアの一種としてアーチストたちが仕掛けたものだそうです。
(6)ビュリュニス大学

1579年創立のヨーロッパ最古の大学の一つだということです。
見学ツアーに参加すれば、内部に入れるそうです。
フレスコ画が必見だそうです。
(7)杉原通り

カウナスだけでなく、首都ビュリュニスにも杉原千畝さんに関連する施設がたくさんあるようです。
カウナスに行く前にぜひ探し出して訪れたいと思います。
(8)国立ユダヤ博物館

シナゴーグではありませんが、ユダヤ教の博物館がビュリュニスにあるようです。

その一角にも杉原千畝さんへの感謝の気持ちを表す碑が建っているようです。
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~第二の都市カウナスはどんな街?~
リトアニアには、4泊します。
首都ビュリュニスだけでなく、第二の都市カウナスへ日帰り観光するので他のバルト三国より1泊増やしました。
カウナスには、杉原千畝さんが「命のビザ」を発給した領事館跡があります。
随分前から、訪れたいと思っていた施設です。
せっかくカウナスに行くのだから、杉原さん関連の施設だけでなく他の観光地も訪れてみたいと思います。

カウナスは、ビュリュニスからほぼ真西に位置するリトアニア第2の都市です。
鉄路で1時間くらいで着くようです。

カウナス市街地の拡大地図です。
杉原千畝さん関連の施設がたくさんあるようです。
(1)①カウナス日本領事館跡(現在資料館に)

「日本のシンドラー」という言い方が、ぼく自身しっくりきませんが、ユダヤ人にとっては忘れられない存在だと思います。
今、杉原さんがいて、イスラエルに「戦争をやめろ」と言えばやめるかもしれないくらいの存在だと思います。

郊外の物静かな地域に建っているという話です。

日本語での看板に存在感の大きさが伺(うかが)えます。

杉原千畝さんの執務室や愛用品などが展示されているようです。
せっかく行くので休業日や開業時間を事前によく調べたいと思います。
訪ねたのに「閉館」などということにならないようにしたいです。
(1)②メトロポリスホテル(総領事館閉鎖後もビザを書き続けたホテル)

写真の左下に杉原さんのプレートがあります。
ぜひこのプレートも探しに行きたいと思います。

拡大したものがこれです。
(1)③カウナス駅の杉原千畝顕彰プレート

赤い矢印のカルナス駅出入口に杉原さんのプレートがあるのが分かります。
杉原千畝さん以外の観光地もなかなか面白そうです。
(2)カウナス城

14C初頭に建てられたゴシック様式の城です。
カウナス旧市街を見下ろす丘に建っています。
(3)ベルクーナスハウス

15C後半に建てられたゴシック様式の建物です。
赤レンガ造りが美しいもともとは商人の館です。
現在は、当時の商人の生活を再現した博物館になっているということです。
(4)悪魔博物館

世界で唯一と言われている悪魔をテーマにした博物館です。
館内には世界内外の3000以上の悪魔に関する資料が展示してあるということです。
非常に珍しいので、時間を見つけてぜひ行ってみたいと思います。
(5)ネムナス島

ネムナス島は、カウナス市内を流れるネムナス川の中州状になっている人工島です。
島全体が公園として整備されているようです。
(6)モダニズム建築都市

2023年にカウナスの市街地が世界遺産に登録されました。
第一次大戦下、ポーランドに占領されたビュリュニスに代わり、カウナスが臨時首都になったことを契機に独自のモダニズム建築が一気に1万2000棟も建てられたのだそうです。
その当時の建物が今でもしっかりと住居として残っていることが評価されたと言います。
(7)トカライ城

トカライ湖に浮かぶレンガ色の城は、ディズニー映画のモチーフになったとか。
ビュリュニスとカウナスの中間にあるので、行くことはなかなか難しそうですが、雰囲気が良さそうなのでもし時間があったら行ってみたいと思います。
(8)十字架の丘礼拝所

カウナスから100km以上ラトビア方面に戻る形になるので、ほとんど行ける可能性はありませんが、調べたら出てきたので紹介します。

観光客でも、誰でも、この丘には十字架を置くことができるという珍しいスポットです。
ぼくは、最初この写真を見た時に虐殺行為があった場所なのかと勘違いして「ギョ!」としてしまいました。
今回は、ラトビアとリトアニアの紹介だけだったのに、物凄く長くなってしまいました。
興味がある所だとついつい、夢中になってしまいます。
次回は、ポーランド・ワルシャワとこの旅で泊まる11か所のホテルについての紹介をします。
(第8話、終わりです)
(第9話は、「ポーランド・ワルシャワ」「この旅で泊まる11か所のホテル」の紹介です)
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